今回は共同住宅の2階のお部屋の方より、室内の水圧が一定しないとの問合せが寄せられました。
通常水圧が一定しない場合は、給水ポンプ(設置されている場合)に不具合が発生しているか、水道メーターのストレーナーが詰まっているかが考えられます。別の居住者様からはクレームが特に発生していないため、後者の方ではないかと予測し、現地調査にお伺い致しました。
現地を点検させていただいたところ、各世帯に減圧弁が取り付けられており、見た目も劣化が進んでいたため、これがトラブルの原因の可能性も浮上致しました。取り敢えず、水道メーターのストレーナーを分解点検したところ、特に異常は見当たりませんでした。
従って今回のトラブルの原因は減圧弁にあると推察させていただき、後日減圧弁を交換させていただく事になりました。
交換前の減圧弁の状態です。交換の目安は8年~10年位です。
当物件は設置後、約12年経過をしておりました。
新旧の減圧弁です。
減圧弁設置の主たる目的は、高圧の流体を使用に適した圧力に下げる事です。
地域の圧力が高いのでしょう。
交換後の状態です。作業は1世帯10分間位の断水で実施出来ます。
交換後は水圧が安定したとの事でした。通常は減圧弁の定期点検は実施しませんので、クレームが発生して始めて判明する部品です。設置されている物件は事前に把握しておく事が、早期のクレーム解決に繋がりますね。